J-AUTOMercedes-Benz and AMG
スペシャリスト ディーラー

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お客様の声!(正確にはお客様のご友人のお声)を頂戴しました!

2010年02月04日

有難うございます!
今回は大変珍しい事に、弊社お客様のご友人様より
SL600のインプレッションを頂戴致しました!

さしもの往年のメルセデスベンツも、
実際にハンドルを握って運転してみないと何も判らない。

今一つ、「古いメルセデスのご購入には踏み切れない。」
「凄く良いとは聞くがどんな感じなのか?」
そんな方々にも是非、ご一読頂きたいお声を頂戴しましたので
ご紹介させて頂きます。


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先日、横浜に住む友人の所有する
R129 SL600
(97年式・J-AUTOさんから購入)を半日ほど試乗
させてもらう機会に恵まれました。

参考までにその車両の現在の状況を記します。

購入時走行距離 約93,000km (2009年4月に購入)
現在走行距離 約100,000km(2010年2月)

購入後の主な変更箇所は以下の通り。

ロアアームとブッシュ、ボールジョイント交換(約95,000km時)
※ 友人によれば、前オーナーが一度交換しているため、2度目の交換

タイロッドとブッシュ、ボールジョイント交換(約97,000km時)
タイヤ・ホイールのサイズはオリジナルの225/55R16に対し、
245/45R17(ミシュランパイロットスポーツ)と前オーナーが
サイズアップされていた。
ホイールはE500 LTDと同じ、その他機関に関しては、
ステアリングホイールを含め純正装着のまま(ハードトップ装着)。

 
運転席に座り、エンジンを掛け、
走り出そうとして気付くのがアクセルペダルのその重さ。
「す、進まない…」。
最近の車の不自然とも思える軽い操作感に
馴染んでしまった身体には「…故障か?」と思わせるほどの重さ。

意思を持って、その気になって踏み込んでやらないと
車が走ることを拒んでいるような印象さえ受けます。
友人に訊くとこの重さは故障でもなんでもなく、
まったく正常だといいます。

そんな軟弱な私の右足にも、そこに潜んでいる、
とてつもなく緻密で純度の高い何かの存在を感じられます。

近年の極端なまでに肥大化した車と比べると
コンパクトに思える外観に反して、運転してみると
やたらと大きな車を運転しているような錯覚も憶えました。

道中の信号待ちでは、慣れない車を運転しているということもあり、
必要以上に慎重になったのと、その独特の踏み応えの
アクセルペダルの重さに躊躇し、恥ずかしいことに何度も
対向車線からの右折車両を先行させてしまいました。

この感触に身体が馴染むのには少し時間が必要でした。
そんなSL600のペダルの重さや運転感覚にも慣れてきた頃、
この車の持つ味の濃さが怒濤のように押し寄せました。

まずはその独特の乗り味から。
まるで大きな船に揺られ、ゆったりと水面を滑るかのような感覚
というものを初めて味わいました。
これはおそらくSL600ならではの、前後サスペンションに備えられた
レベライザーの影響が非常に大きいのだと感じます。
どんなに路面が荒れようとも、どんなに道路のつなぎ目の段差が
あろうとも、この車は信じられないくらい滑らかにいなしていきます。

かといって、路面からの入力情報が希薄になったかというと
まったくそんなことはなく、ステアリングから手に伝わる
刻々と変わる路面の状態、シートに座った尻から届く様々な情報、
ペダルから伝わるエンジンやそれぞれの機関の動き、
そのすべてがまさに手に取るように明確に判るという、
明らかに相反すると思える要素を恐ろしく高い次元でまとめ上げた車であり、
本気を出したメルセデスのメーカーとしての威信とプライドが
ビシビシ伝わってきました。

実際に試してみないとなんともいえませんが、
先述したようにタイヤとホイールがオリジナルより大径なため、
もしかしたら本来の乗り味を若干スポイルしている可能性もあります。
が、私にとってはこの状態での乗り味でも
100点満点を付けてもいいかと思えたりもします。

機会があれば16インチのオリジナルのホイールを装着した状態で
走ってみたいものです(この車、自分のものではありませんが…)。

なぜこのようなことを思うのかといいますと、かの友人は
SL600以外にもW124 E500 LIMITEDを色違いで2台所有しており、
一台はオリジナルの状態、もう一台は軽量化された
18インチホイールを履いており、その乗り味に大きな違いがあったことが
一番の理由です。

どちらがいいのかは好みの問題かもしれませんが、
出足から走行感まですべての動きが軽快な18インチホイールに対し、
圧倒的に重厚感あるのがオリジナルのほうだったからなのです。
この違いこそが求めるものの違いに他ならず、
私の好みはオリジナルのほうの重厚感だったのです。
絶対性能よりもその車が持つ味、深み、緻密なトルク感、
それらが合わさったねっとりとした重厚な走りを味わおうとすれば、
オリジナルのほうに気持ちが傾きます。

少し話しがそれてしまいましたが、SL600という車は
一般道をゆったり流しても、一々気持ちがよかったのです。

ステアリング、ペダル、レバー類すべての機関に
しっかりとした重さがあり、意思を持って車を操っていることが
実感できるのと同時に、ゆっくり走ることが
こんなにも楽しいものだったのかと改めて気付かされました。

ステアリングを切る指先や腕の筋肉の微妙な動きさえもが
すぐさま車の動きに反映され、まったく予想通りに路面を
トレースできる気持ちよさ。

曖昧さが微塵もなく、路面の状況が絶えず伝わってくる気持ちよさ。

これら路面から伝わる情報をノイズだと感じるひとも
いるかもしれませんが、変化する状況が手に取るように分かるからこそ、
私に取ってはそれが最大の安心感につながっていると思えます。

こうしたひとつひとつ伝わってくる様々な情報こそが
車を走らせている喜びなのだと感じます。

そして、ひとたび高速に乗り、アクセルをグッと踏み込めば、
それこそ矢のように疾走しながらも、一般道で感じた微細な入力さえも
逃さない感覚はより一層研ぎすまされたよう。

高速域に入ると、大きな船が水面を滑るような感覚は一変し、
超低空飛行で空を飛んでいるような乗り心地に変わります。

かといって、タイヤが路面をしっかり捉え、
きっちりと情報を伝えてくる安心感は微塵も失われません。
ここでも恐ろしいほど正確に変化する路面状況を伝えてきます。

私には車の限界能力を引き出すような運転技術もなく、
メカニカルな部分に関する知識も人並み程度ですが、
車の善し悪しとはひとそれぞれで、
私の場合は気持ちのよさに尽きます。

そういう意味ではR129 SL600は本当に気持ちがいい。
今まで乗ったどんな車にもなかった気持ちよさがあると思います。

これはある種の麻薬のようなもので、
一度味わってしまうとアウトだと思います。

車を降りた後も独特の運転感が身体の隅々に残り、
すぐにでもまた乗りたいという気持ちにさせます。

私はどうやらこの車の持つ官能の世界に毒されてしまったようです。

早速友人にSL600を譲ってくれるよう懇願してしまいました。

たかだか数時間乗っただけですが、私はきっとSL600を
買ってしまうだろうと確信しました。

乗っても乗っても乗り足りない。
どこまででも走っていきたいと思わせてくれた初めての車でした。

96年式のポルシェ911(993)や同じく96年式のアルファロメオGTV、
ルノーアルピーヌA610など、今までいろいろな車に乗りましたが、
ここまで私を魅了した車はありませんでした。

それまでは唯一ポルシェだけが私を満足させてくれた車でしたが、
その性格上SL600のような楽しみ方ではなく、
あくまでも走る、曲がる、止まるという車の基本性能の高さや、
その性能を引き出すことに魅了されていたのだと思います。

そういう意味ではポルシェは正確無比な精密機械で、
大げさな言い方ではなく、ミリ単位で車をコントロールできたところ
こそが魅力だったと思います。

ただ、車の持つ味の濃さということになると、
予想に反してSL600に軍配が上がると思います。

新車時の価格に反して、今では驚くほどリーズナブルな価格で手に入る車。
これこそが中古車の醍醐味だと思います。

余談ですが、友人のSL600は先述したように、
シャシーを中心にいくつかのパーツを新調しておりますが、
それが功を奏したのか、99,000キロを走ったとは思えない、
非常に良好なコンディションを維持しております。

パーツが無くなる心配をせず、悪くなったらこつこつと
消耗部品を取り替えて長く付合う車。

消耗品だけを変えていれば限りなく新車に近づける車。
所有しずっと乗っていきたい車だと思いました。

今の車に比べれば、明らかに旧態然としたアナログな車ではありますが、
メルセデスがコストを惜しまずに長い年月を掛けて
煮詰めあげた車の完成度と官能に感服しました。

官能といえばイタリア車の常套句のように思われますが、
官能の形はひとつではないのだと改めて思います。

R129 SL600、私はドイツの官能にやられてしまったようです。

H.加藤様より
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まるで自動車も、家電製品の様に
均一な出来上がり・乗り味が求められる昨今、
私共J-AUTOは、この時代のメルセデスに、
「自動車という乗り物の気持ち良さと、本当の高級車とは何か?」
を確実に乗り手に伝えてくれる、優れた機械と確信しています。

お一人でも多くの自動車好きの方々に、
(あるいは以前は好きだったが、そんな感情は忘れてしまった方々にも)
この良さをお伝えして行きたいと、J-AUTOは考えております。

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