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ファクトリー日記・・・W124-500Eラッシュアジャスター交換

2012年07月03日

W124-500E Ersatz Hydrostößel Tagebuch Fabrik


1ヵ月間に一度も乗らずに置きっぱなしで久々にエンジンを掛けると、
掛けてしばらくは、カムシャフト回りから「ガチャガチャ・・・」と音が出ます。

これは、ハイドロリック ラッシュアジャスター(要するに油圧のタペット調整)の
中のOILの油が抜けてしまい、エンジンを掛けてしばらく、油圧が掛り続け
内部がOILで満たされれば、先の「ガチャガチャ・・・」音が消える訳です。

写真上の丸い筒がラッシュアジャスターです。500EですDOHC-32バルブですから、
当然これが32個も付いている訳です。

交換をお薦めするタイミングが難しい部品ですが、大体一週間振りでエンジンを掛けると
例の音が出てしまうようなら、交換しても早過ぎという事はないでしょう。

カムシャフトは、このラッシュアジャスターを通じて吸気と排気のバルブを押しています。
バルブを閉じる機能はバルブスプリングによって行われており、そのバネの力に負けない力、
(押されてもつぶれない状態)を、ラッシュアジャスターは保持出来なければなりません。

当然、劣化が進行すれば、正確にカムシャフトの山通りに
キッチリとバルブが開かなくなりますので、僅かにもパワーダウンは免れません。

完成までもう少し。新車時のパワー復活なるか?

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