J-AUTOMercedes-Benz and AMG
スペシャリスト ディーラー

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カーステレオがCAR AUDIOに変わった日。

2017年12月14日

 

W124-500Eに相応しいオーディオヘッドユニットは?とJ-AUTOで聞かれれば、
ここ数年前は、PIONEERのDEH-970か、DEH-P01と即答しています。


ドイツBECKER社製の純正カセットデッキと純正CDチェンジャー
(中身はSONYでしたかね)に拘りをお持ちの方も居られるのは重々承知ですが、
少しでも良い音で音楽を聞きたい方なら、それらは外して取って置けば良い、と思います。

何故なら、W124は新車当時からオーディオを楽しむには良いクルマだと言われて居りましたし、
実際にW124は良い音が聴けるクルマの代表選手だと思っているからです。
もう一つ重要な事は、表題の通り、オートタイムアライメント付DEH-970の登場で
カーオーディオの世界に革命が起き始めているからです。

DEH-970 税別3.5万円

正確には、その革命の始まりは随分昔、1993年の事で
スタートはCAR AUDIOの世界では今は無き、SONYのXESシリーズの
「タイムアライメント機能」搭載からです。

SONY XESシリーズヘッドユニット1993年

この数か月遅れでPIONEER、ALPINEがハイエンドモデルで追随発売しましたが、
この当時は各社まだ100万円オーバーの機器でしたので、まだまだ一部の方々しか
その存在すら知られない時代が長く続きます。

一般的な価格のヘッドユニットにタイムアライメント機能が付いたのは
1998年発売のDEH-P1、10万円オーバーのハイエンドモデルからですが
まだオートタイムアライメントは付いておらず、このヘッドユニットを使っている人は
多いものの、時代はまだアナログなオーディオを引きずっており、
新しいタイムアライメント機能を生かす人は極小数派でした。
DEH-P1 1998年

タイムアライメントがいよいよ広まりを見せだすのは、
「オートタイムアライメント機能」が搭載されるDEH-970(2012年)の先祖、
10万円を切ったDEH-099(2004年発売 税別7.5万円)からですね。


それからDEH-P910・DEH-P930(2006・2008年発売、各税別7.5万円)が発売され、
その後、私も愛用していた、DEH-P940(2009年発売、税別5.0万円)の後に、
いよいよDEH-970が2012年に税別3.5万円で発売され、一気に広まりを見せます。

DEH-P940 2009年

タイムアライメントとは、運転席に座った状態で
各所に付くスピーカーからの音の到達時間差を調整する機能です。

要するに、ホームオーディオなら左右のスピーカーの中心に居ればOKですし、
ヘッドフォンなら当たり前に、耳に入る音の到達時間は揃うのですが、
クルマの場合では、一番近い場所から順に音が耳に届く訳です。
誰でも分かる一例としては、お手軽で弊社でも大人気のスペアタイヤ内に取り付ける
TS-WX610Aウーファーをトランクスペアハウス内に取付けて、さぁ音楽を鳴らしてみると
テンポの早い曲などでは低音だけワンテンポ遅れて(ズレて)聞こえます。
当たり前ですが、鳴っている場所がリスナーから遠ければ遠い程そうなりますよね。
そのバラバラに到達する音を揃えられる機能がタイムアライメントです。

DEH-970

タイムアライメント無きカーオーディオでは、耳に到達するその時間差を
少しでも無くす為に、例えばキックパネル(足元)にツイーター+ミッドレンジスピーカーを配置し、
少しでも距離を稼いで耳までの距離を多く取ろうと努力をしたり、スペースを喰うウーファーは
トランク内に置きたいのですが、それではワンテンポ低音が遅れる為、工夫して室内に何とか
組込むなど、リスナーになるべく近く配置させる、などが必要でした。
こうなると、音楽を良い音で楽しむためには、アナログで突き詰めればウーファーは諦めて、
フルレンジスピーカー、あるいは2wayで左右2発が本当は限界なのかも知れません。


DEH-P01 W124 E500-LIMITEDに装着の図。

タイムアライメントがCAR AUDIOの革命となったのはもう一つ、
「オートタイムアライメント+オートイコライジング」機能が付いた事です。
手動でタイムアライメントをセットする場合は通常、運転席に座った状態で
各スピーカーまでの距離を左前70cm・右前120cm・ウーファー440cmなどとメジャーで測った
数値を入力していく訳ですが、低音の遅れなどは面白いくらい目に見えて解消されますが、
これだけではイマイチです。

DEH-970はW124の室内の雰囲気にピッタリ合わせられます。


何故なら、クルマの室内はシートなど以外にも凸凹もあり、音にとっての障害物だらけ。
更にはガラスなどは高音を反射しやすく、鉄板は残響音も生み出しやすい環境です。

これを付属のマイクで測定させ、スピーカーまでの距離だけでなく、測定結果をもとに
タイムアライメントとイコライジングを自動で最適なセットアップをしてくれるのです。
これはもう、正に夢の様な機能です。

これまでは、自分でひたすら調整と機器入換やセットアップを繰り返し、暗中模索、
あるいはオーディオショップの門を叩き、ショップの人の「良い音出ました!」の言葉をひたすら信じ、
聞いているしか方法が無かった世界に、機械が測定し、「貴方のクルマでのベストはこれです。」と、
正しい答えを一発で出してくれるのですから。


スピーカーが純正でも社外でも、基本的にフラットなイコライザー調整をしてくれた上に、
タイムアライメントも左右のスピーカーや、凸凹やリアシートを介して存在するトランク内の
ウーファーのタイミングなどもバッチリ。機械が測定しての「答え」ですから、当たり前です。

PIONEER USA デモカー 2001年

勿論、好みの音はそれぞれ皆さん有るかと思います。
そこはオート測定のデータを見ながら、少しずつ調整すればOKです。

オートタイムアライメント+イコライジングのセットアップについても少し御説明致しましょう。
運転席ヘッドレストに付属の測定マイクをまず装着する訳ですが、この時気にすべきは
運転している際の御自身の耳の位置。
前後・上下方向ともに運転している貴方の頭の位置、センターを目指してセットして下さい。

具体的には、通常座っている位置からシートは前方向に20cm程出す感じでしょうか。
高さ方向は、元々ヘッドレストは耳の高さの中心に合わせるのが安全の基本でもあります。
この機会についでに合わせてあげて下さい。
測定マイクが下や上を向かない様に、低音のテストも有りますので、マイクが震えたりしない様に
しっかりセットして下さい。(例えばJ-AUTOでは両面テープ貼付けです。)

あとは測定のボタンを押すだけ、の前に、室内にお荷物だらけの方は片付けを。
当然、ドリンクホルダーにお飲物は無し、ティッシュの箱も無し!で状態で測定して下さい。
また、トランクにウーファー搭載の方は、トランク内の荷物は悩み所です。
普段通りでベストセットも良いかも知れませんが、音楽を良い音で聴く為には
なるべく普段から荷物は無し、の方向で行きたい所では有ります。

取付けるだけで激変するヘッドユニットの説明をここまでお話させて頂きましたが、
出てくる音はアナログオーディオの世界と全く同じく、スピーカーとアンプ、ケーブルや
取付方法の差によって、更に変わります。

お薦めのスピーカーやアンプ、ケーブル類などについても御案内致しましょう。
弊社で最も多くの取付実績を持つ組み合わせは、フロントダッシュボードに
山口式スピーカー+スペアタイヤ内にTS-WX610A、リアスピーカー無し、のシンプルな組合せ。
フルレンジスピーカーながらも小口径ならではの繊細な表現力を持つ山口式スピーカー
レスポンスの良い低音が魅力の省スペースウーファーの組合せは、この値段では他の
選択肢が無いチョイスかな?と思います。スピーカー回りの見た目が完全に純正でOKというのも
人気の秘訣ですね。タイムアライメントを生かす為には、ウーファーへのRCAピンケーブル配線が
必要ですので御注意を。W124のAUDIOに拘る第一歩として間違い無しです。

TS-WX610A W124 E500-LIMITED

そこから、もう少し良い音が欲しい、あるいは私がそうでしたがボリュームが上げられる仕様が欲しい!
となれば、まずはフロント2way化です。

小口径スピーカーは概ね許容入力が低く、ボリュームを上げていくと音割れが発生し出します。
またフルレンジスピーカーは小音量でこそ、本領発揮出来ますがボリュームを上げていくと
どんどん「分割共振」が発生し、表現力が下がってくるのです。

ホームオーディオでも高級なスピーカーは3way・4wayが中心なのは御存知かと思いますが、
あれは見た目に立派だから3way・4wayなのでは無く、この「分割共振問題」を避ける為なのです。
どういう事かというと、スピーカーの性能の表記で20Hz〜20kHz(ヘルツ・キロヘルツ)の表記は
皆さんご存知かと思います。

これはスピーカーの低音から高音域の再生能力ですが、スピーカーにとって
この数字は一秒間に何回振幅するかという数字です。

20Hzの低音と20kHzの高音が同時に出ていれば、それはスピーカーのコーン部分に
毎秒20回のゆっくりとした振幅運動をしているところに、毎秒2万回の振幅運動を
同時に行うという事です。これは普通に考ると相当に無理が有りますよね。

そういう訳で振幅し易い小さいスピーカーには高音を、大きなスピーカーには低音をと、
各ユニットに得意分野を専任させるというのが3way・4wayなのです。
こうする事で当然、各ユニットとも無理をせずとも先の許容入力も必然的に上がり、
ボリュームも上げる事が可能になるのです。

ですので、更なる良い音の為へのステップアップとしては、フロントの2way化でしょう。
山口式スピーカーにツイーターをプラスなら、少し存在感有りますがTS-ST910あたりが良いのでは。
100kHzと人間の聴覚を完全に超える域から7000Hzと低い領域まで再生可能なツイーターは
世界的に見ても圧倒的高性能ツイーターです。山口式スピーカーの得意なボーカル域の
再生能力も飛躍的に向上する筈です。

TS-ST910

更なる表現力アップや、男性ボーカルのリアリティや
ビートの効いた音楽を楽しみたい方向けにはフロント3way化が最高です。
DEH-970は残念ながらフロント2wayまでの対応ですので、ここからは
DEH-P01を奮発・入換して下さい。Bluetooth(別売りは過去に有った。)も付いていない
古いヘッドユニットですが音は抜群に良いので、一度組んでしまえば全く後悔はしない筈です。
見た目の高級感やスイッチなどの手応えも970とはかなりの差も有り、満足感は高いです。

この場合はハイエンドモデルTS-Z1000シリーズと遜色ない音!?と、評判の
TS-V173S(2017年発売・定価税別¥6.0万)を核に、ミッドハイ(スコーカー)は
TS-S062PRS(税別¥4.5万)をダッシュボードに。

TS-V173SツイーターとTS-S062PRSを取付途中の図

TS-V173S 2way 付属のネットワークはヘッドユニット側でコントロールする為使いません。

TS-S062PRS このミッドハイ(スコーカー)がフロント3way化のもう一つの
強力な武器になります。今迄聴こえていなかった音が溢れる様に聴こえてきます。


2wayでも3wayの場合でも一気に音楽の表現力が上がっている筈で、
こうなってくるとウーファーももう少し本格的な物が欲しくなってきます。

その場合のお薦めはTS-W2520+専用ボックス(税別3.5万円)!
これならトランク内で鳴らしていても本格的なパンチある低音が楽しめます。
性能的にも20Hzからの再生能力と、かなり省スペースで使えるなどとてもお薦めです。

TS-W2520+専用ボックス

こんな取付方も良い音出ました!W124 500Eのトランク右上に取付の図。
スペース的な犠牲はベッカー純正CDチェンジャー程度かと。

組合わせるアンプは、たったの1.6kgでブリッジ4Ωで最大600watt!を誇る、
PRS-D800(税別3.5万)がお薦めです。ClassDアンプですがハイレゾ対応を謳う程の高音質アンプで、
省スペースで軽くても良い音が聴けるとは、改めて時代は変わったのだと思い知らされる良いアンプです。コンパクトでトランク内内貼りの中、右側の純正アンプ装着スペースに難なく納まる点も最高です!

PRS-D800

写真はHELIXの1.0fキャパシターが付いていますが、
このスペースにPRS-D800アンプが納まります。

PRS-D800パワーアンプ。こんなに小さく軽いアンプなら
重さも取付場所も気にせず組込めます。


ケーブル類は昔から定番のAudio-TechnicaのRSシリーズがお薦め!
OFC(無酸素銅)ケーブル、PC-OFCの時代を経て、更に進化した
PC-TripleCのケーブルでスピーカーもピンケーブルも揃えてハイレゾ音源再生に備えましょう。
グレードによっては定番のmonster-cable、日本の放送用ケーブルのカナレ、
アメリカのbeldenケーブルも中々で悪くありません。ケーブルは特にキリが無い世界ですので、
程々の所がお薦めです。

Audio-Technica RSシリーズケーブル

スピーカーの取付は共振をさせない様にが基本で、取付はしっかりと致しましょう。
J-AUTOではドアスピーカーは純正位置に専用のバッフルボードを作り、ドア内部は
スピーカー背面にレアルシルトのデフィージョン、制振処理にはレジェトレックスと
エプトシーラーをそれぞれ組み合わせて使っています。
この辺りは昔から存在している材料で、カーオーディオ好きなら当たり前に使っていますよね。

エプトシーラー・レジェトレックス・レアルシルト デフィージョン


今時はオーディオコンペなどでStPなども有名ですが重たい様なので避けています。
昔々は鉛のシートなどを室内やドアに貼っていたと聞きますが、今は軽くても良い物があって、
有難い所です。遮音材はシンサレート(白いフワフワのシート)が一部で人気ですが、万能では有りません。カーオーディオの世界ではあまり使いませんね。簡単な話、軽い素材は高音の遮断には有効ですが、低音の遮断やビビり対策には鉛シートは今時重たすぎて有り得ませんが、有る程度の質量が必要になる訳です。

J-AUTOオリジナル17cmドアスピーカーバッフルボード。スピーカーは型取りで使用した物です。
黒い純正フェルトの下にはレジェトレックス+エプトシーラー+デフィージョン。
本来はスピーカーエッジの周りに更にタッパの高いレジェトレックスを貼り込みます。

ウーファーボックス内の遮音材にはシンサレートは良いと思います。
J-AUTOでは先のTS-W2520ボックス内部には背圧拡散の為に凸凹の有るスポンジを入込み、ボックス付属のケーブルは余りにもグレードが低い為、端子ごとPc-TripleCケーブルに変更しています。

TS-W2520専用ボックス内部の改善 右の線は付属品を外した図。


随分と前は私もMcIntoshのヘッドユニットにAB級アンプでやれ1000wだ、
ブリッジ1Ωで2000wだ!ウーファーも買収前の凶悪な重さのSound Streamタランチュラや
KICKER Solobaricなど強烈なボリュームでの再生が可能な機器を組込み
その時は楽しんでおりましたが、電気も猛烈に喰い燃費は悪化しますし、
ガラスが外れる程の低音に、もはや憧れも無く、やればやる程、クルマが重たくなってしまう
AUDIOは走りの良さをスポイルし、今時では無い物の為、お薦めしません。

McIntoshヘッドユニットは随分長い間使っていました。見た目は今でも
最高かな。DEH-P01のフェイスには仕上げの共通点が多く、そちらも現在はお気に入りです。

CAR AUDIOの世界は、日本では先のSONYが消え、Nakamichiは買収され、DENONも
クラリオンもALPINEもKENWOODも本気のオーディオ機器は皆どこへ消えたのかという状況で、
更に、心ときめかせた海外の有名メーカーの多くもが買収されたり消えてしまったりと寂しい状況です。
(クラリオンは一部ハイエンド機器の存在有るもADDZESTブランドは消えてしまった。買収された元有名メーカーの現行の機器購入はご注意下さい。こんなの売るなよ!という粗悪品がとても多い。
勿論、海外メーカーで良い物を作り続けるメーカーも僅かには残っていますが、粗悪品の数の方が圧倒的に多いです。)そんな中で、三菱がDIATONEブランドをCAR AUDIOで復活、海外でもドイツHELIXは
タイムアライメント機器も豊富で、matchブランドも立ち上げ人気、など明るい話も少しはあります。

PIONEER USAデモカー2001-2002年

しかし、日本メーカーで唯一気を吐き続けるPIONEERさんからは、良い機材が出揃い
今の状況なら、上記の組合せで良い音が確実に皆様にお楽しみ頂けます。
J-AUTOでは本当に微力ながら是非、応援していきたいと思っています。


好きな音楽をボリュームを気にせず聴けるのはクルマの中だけ!の私と同じ状況の方は多い筈!
愛車の中で目の前にコンサートホールが出現!皆さんも是非、そんな素敵な空間を実現させましょう!

 

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