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これからのYoung Classic Mercedes-Benz

2018年10月17日

随分涼しくなってまいりましたが、今年の夏は暑かったですね。上の写真は500Eに取付けたATFクーラーの写真です。

1990年代の気温なら全く問題無かったかもしれませんが現代の真夏の日中に渋滞にはまる、などという

シュチュエーションでは、このオートマフルードクーラーが欲しくなるかと思います。ラジエターにATFラインを

通す純正ATFクーラー配管は渋滞時は特に逆に水温を上げる結果になってしまっているかと思います。

この対策で随分負担が減らせるようになりました。500Eの中でもシリンダーブロックがクローズドデッキであった

94年以前の前期モデルには特に効果的です。

 

世界的に問題になっているMBディストリビュータキャップが湿って失火する問題(Destributor moisture problem)は、

このBERU製デスビで完全解決、と行きたい所でしたが、装着後2年程で不調を出す車が出だしてきており、

現時点でこの方法がベストかは断言出来ませんが、弊社ではBERU製を軸に「もう一手間」を掛けて、完全に

昔の純正同様の湿気に強い耐久性・信頼性が得られるモノになって来たかと思います。

(毎日クルマを使う方に限っては、MB純正品・BOSCH-OEM品・BERU製・BREMI製でも湿気る事が無い為、

全く問題有りません。)過去に弊社が行った対策としては、デスビに穴開けや、吸引装置を付ける、バキュームラインを

通す→この三つは雨の日や霧の中などを走ると余計に不調になる結果でした。また、グリスを塗り込んだり、

Oリングを密着性の高いモノに交換、シリカゲルシートなどを貼り込む、なども行いましたが、どれも駄目でした。

 2018年10月、やっと「これだ!」と見つけた弊社の対策方法は、点検・車検ご入庫時に施工させて頂きます。

 

随分前にJ-AUTOで販売させて頂いておりました、W124専用PIAAワイパーブレード。

お覚えの方も少なくなってきておるかとは思いますが今尚、お問合せを頂く商品です。

が、残念ながら再販予定は無し。半年程度しか持たない純正に対し、4年位は平気で使える驚異的な耐久性と

作動音の静かさも圧倒的で大好評の商品でした。

このPIAAのブレードがもしも貴方のお手元に残って居られるならば、今現在も販売されている

「PIAA超強力シリコートワイパー替えゴム SUW60」を買えば、ゴム交換で復活出来ます。

 

上の写真はご要望頂いた際に作っておりますW124用のウィンカー・ワイパーコンビネーションリレー改です。

何の為の部品かと言いますと、これはウィンカー12v21w球をLED球に変更したい場合にご用意しております。

右側のツマミで点滅の速さをコントロール出来るようにしてあり、FUSEボックス内部に仕込みます。

最近はヘッドライトもHID(XENON)からLEDにご変更の方が増えており、何なら外装の球は全部LEDにしたい!と

いう時に必要になります。実際に、LEDの球の明るさも以前と比べますと格段に明るくなって来ており、

安全面、視認性という面でもメリットが有るだけでなく、僅かながらも燃費とパワー向上の効果も狙えます。

 

テールランプを光らせた状態の私の愛車の写真ですが、ナンバー灯も含め、全部LEDに交換済みです。

前期モデルなのでクラッシックな雰囲気も大事にしたく、あえてナンバー灯は電球色のLEDを入れています。

スモールランプ球は純正と同等程度の明るさのLEDを、ブレーキ、バック、バックフォグ、ウィンカー球は

それぞれの色で、純正より明るい物をインストールしてあります。

一見ノーマル風、光り方はLEDならではの切れの有る今風で、光った際の印象が全然違うというスタイル。

その他フロント側も、ヘッドライト、フロントスモール球はホワイトLED、

メーターバックライトは電球色、フロント左右ウィンカーとサイドウィンカーもオレンジのLEDを入れています。

こういったリファインも、ご入庫の際に是非お気軽にご相談ください。

 

上の写真は見慣れた我らがW124、500EとAMG E60のメーター。定番のオド・トリップメーターギア不動故障の

ギア×3交換修理もお任せください。スピードメーターを300km/hスケールに変更するなども可能です。

 

取付途中の写真で若干見栄えが悪いですが、ABCピラーの張替も定番修理ですね。これは最もリーズナブルに

合皮で張替えた仕様ですが、合皮でダブルステッチを入れる仕様や、本革で高級に仕上げる事も可能です。

弊社では、あえて純正のスポンジを挟む構造にはせず、直接張り込む事で半永久的に長持ちさせる様にしています。

これは色々試した結果であり、ルーフライナーのアルカンターラ仕上げも同様の方法で、

長持ちさせることを最重要視しています。垂れてきたり剥がれたりは高級車としてみすぼらしく嫌な物ですから

 

上写真はホイールのスペーサーですが、長くメルセデス・ベンツに携わるメカニックの方の多くが

ベンツにスペーサーを入れると「振動が必ず出て話にならない」と仰られます。それは本当でしょうか。

その情報は正しくも有り、間違いでもあります。

これは、市販のメルセデス用スペーサーの多くが駄目な物の為で、経験則からの言葉としては正しく、

しかし、物理的には間違いであり、必ず理由が有る筈です。

 

実は、振動の出るスペーサーの原因はたった一つ、センターハブの精度が出ていないという点に尽きます。

(平面が出ていない!なんていう激劣な粗悪品は、この話の中では省きます。)

多くの市販品がセンターハブ径66.6、あるいは66.5φと表記されていますが、この数値が皆、曖昧で駄目なのです。

そもそも車両側のハブ径が66.5なので、スペーサーメス側が66.5φの表記通りであれば装着出来ません。

また、スペーサー側が66.6φなら付くは付くのですが、ここに落とし穴が有るのです。

通常のテーパーボルトであればホイールボルトを締め込んで行けば、勝手にセンターにホイールが付くのですが、

往年のメルセデスのボルトは御存じの通り12Rの球面ボルトで、このボルトの場合、緩み難いのは美点ですが、

押し付けの力が強く働き、ホイールをあてがったその位置で固定されてしまうのです。

要するに、実際のメス側の数値が66.6φでは緩過ぎてセンターハブのガタは大き過ぎ、本当に必ず振動が出ます。

 

ここで勿体ぶらずに答えを申し上げますと、振動の出ないスペーサーの条件は、

車両側(メス側)センターハブ径が66.55〜66.56φで、ホイール側(オス側)が66.50〜66.51φのモノです。

残念ながら今現在市販されているスペーサーの飽きれる程多くが、この数値が本当にバラバラで、

記載されているハブ径の数値と、実際の商品の数値が異なっているのが問題です。

これはノギスでも十分確認出来ますので、スペーサーでお悩みの方は先ずこの点をご確認下さい。

 

ちなみに、J-AUTOの500E用ホイールのハブ径は66.55φ、往年のAMGのホイールのハブ径は66.56φで、

これなら勿論、振動が出る筈もありません。

前後に1cmのスペーサーを組付けた在庫車500E。

ホイールはJ-AUTOオリジナルのEuro-Six。

1/10mm単位で少し拘れば、振動は勿論、全く出ません。

 

最近のPORSCHEにも注目しています。77台限定でしたがこの935、日本に入って来たのでしょうか。

現行GT2RSのボディの殆どがカーボンコンポジットに置き換えられた、メーカーが作る究極のカスタム車両。

エアジャッキや消火システム、ロールケージやエアコンなども装備し、全長と横幅が大きくなった車体でGT2RSより90kg軽量。

1.380kgの車体に700ps、もしも叶うのならば喉から手が出そうなほど欲しくなる一台ですよね。

これを市販するメーカーってもう本当に凄いと思います。恰好も良過ぎます。

標準ボディカラーはアゲートグレイでマルティニストライプはオプション。

こちらもPORSCHEで話題の一台ですが、本国ポルシェClassic部門が作り上げた、その名もProject Gold。

993を一から組上げたクルマですが、手の入れ所が流石メーカーと言えるような、色々と素敵で絶妙な感じです。

 

2台共に世界の究極のポルシェ通たちからも絶賛される、正にメーカー内部の熱狂的なポルシェ好きの仕事ですよね。

道半ばであり恐れ多くもでは有りますが、弊社もいつかはこんな2台の様な世界に同じく近付いていけたら、と目標新たに精進します。

その当時、進化し続けたPORSCHE 935 の終盤のボディデザイン。キャビン形状にだけ911の面影が残る、通称モビー・ディック。

これがデザインモチーフという事でしょう。レースカーの機能美、これも恰好良いクルマですね。

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